Go Wildについて

ムラデです。2023年10月、Muddy Daysの2ndアルバム、”GO WILD”リリースした。

前作”A Better Tomorrow”を作り終えて、なんていうか、音楽を自分との対話の中で完結させるんじゃなくて、音楽に乗せて、みんなにメッセージを伝えたいとか届けたいみたいな気持ちが少しずつ生まれてきた。俺たち生きていくためには戦い続けなきゃいけないという事を年が経つにつれて自覚させられる。喜びや悲しみ、変化への恐怖、人生の岐路に立たされる。それらについて立ち向かうでもなく、耐えるでもなく、ただ”味わう”。自分の身に起こる事全てを味わい尽くすのが最高なんじゃないかってここ1、2年ずっと考えてた。そうやって考えていけば、ナイスな自分のまま生きていけそうな気がする。ダサいことしちゃっても最高、夢破れても最高、逃げ出しても最高、何かに依存しても最高、なんだって最高と思って長い人生の1ページの彩りだと思って俯瞰的に自分を見つめて、味わい尽くしたい。

そんな思いで10曲書きました。まず、この10曲には俺自身が助けられた。一曲一曲メンバーと曲作るたびに自分自身の鏡に映らない中身を知る事ができて、俺自身、この10曲に救われた気がする。この10曲が少しでもみんなの人生に良い影響を与えられたら嬉しい。

アルバムの各曲についてコメントしたいと思う。

1.Tear Your Temple

人間が生きてて辛いと思うのは自分がいつ死ぬか分からない。ということが理由としてあると思う。大事なのは先への見通しや先回りじゃなくて、一瞬一瞬を楽しみ尽くす。それが大事だなと思った。

2.Wrong

学生~社会人と社会におけるみんなのロールが変化するにつれ、周りはみんな大人になって、いつのまにかおんなじ顔やおんなじ格好になっていくのを感じた。

色々めんどくさい事に押しつぶされると何もしたくなくなるけど、目に気合い入れて己貫くのが花道だと思った。

3.Dreams Come True

夢は恐怖の向こう側まで行かないと掴めないと思った。

4.Can I Touch Your Heart?

ある友人のために作った曲。

優しさっていうのは年をとるたびに純粋なものではなく、どこか打算的な匂いがしてきていて、優しさを与える側の人間が体張って損得無しで動く事が無くなってきている気がした。誰にでも本当の意味で優しくなりたいと思った。

5.Sense of Wonder

親友の子供に初めて会った日の事を歌にした。曲のタイトルはレイチェル・カーセンの名著から。偶然俺もキモトもこの本が好きだった。キモトがこの曲メインで作曲、ボーカルもやっているんだけど、個人的にすごい大切な歌詞を自分ではなくキモトが歌うという事が何か大きな意味があるのかなと感じた。

何にも考えないって事が本当に難しい事だと思うんだけれどもたまには何も考えず、ただ肌で風を感じたいと思った。

6.Good Vibes

口ぐせでよく最高じゃんってよく言うんだけれど、良くない事もなんでも最高って思いたいから最高ってわざと言ってるような気がした。全てから逃げ出したくなる夜はただぐっすり寝て、知らない街に出かければなんとかなる気がした。

7.My Summer

俺は夏が好きなんだけど、毎回夏が来るたびに、あと何回人生の中で夏を過ごせるのかなと度々思う。バンドメンバーの誰かが言ってたんだけど、バンドをやっていた頃の思い出だけで一生飯食えたら最高だよなって言ってた。

8.Rolling Thunder Road

俺はバイク乗った事ないんだけど、バイクで広大な大地を突っ走る事とバンドでライブをする事は己の中にある純粋さ、野心を取り戻すための行為という意味では同じなのかもしれないと思った。

いつかバイクに乗ってみたい。

9.Mad Bone Conduction

普段生活してて、面白い単語を人の会話から聞いたらそれをiphoneのメモに残してるんだけど、今回のアルバム作るきっかけになった原宿にあるバー「詩人の血」に行って90年代のUSオルタナティブロック名盤をCDで聴きまくってた時、俺が普段骨伝導のイヤホンで音楽聴いているのと、よく”しゃかりき”って口癖で俺が言っちゃうのを拾って誰かが”しゃかりき骨伝導”と言って爆笑してた。しゃかりき骨伝導をなんとなく英訳したのがMad Bone Conductionだった。

10.Stardust

スターにはなれないと思うけど、音楽やってる一瞬だけは輝けるスターダストだな俺たちって思った。

最後に、この作品のCDもし良かったら買って欲しいです。100枚限定でなのでお早めに!

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