Muddy daysの木本です。2ndアルバム「Go Wild」が10/1にリリースされました。
バンドとしては1stの「Low & Easy Life」から2年4ヶ月ぶり。
周辺のミュージシャンを見ても、
大体数曲入りのEPやシングルを数ヶ月単位でリリースしていく活動形態が主流。
シングルを数曲流して、曲の頭数が揃ったところでフルアルバムの形態でリリースする活動形態は、
我々と近しいジャンル、規模感のミュージシャンの中では意外と珍しいかもしれません。
だからこそ、1stと続けてこのGo Wildを聴くと時間の経過やバンドの変化を強く感じると思います。
聴いた人に凄く気に入ってもらえる作品だと思いますし、前の方が良かったという人もいるかもしれません。
自分的にはどっちの意見もあれば面白いなと思います。
一番良くないのは誰からも聴かれないことでしょう。
身も蓋もない言い方ですが、掛けた労力や時間分はリターンがあればいいなと思います。
今作についてギターの立場でこだわりに言及すると、
今まで以上に「このフレーズに意図はあるのか」「そもそもここでギターが鳴ってないといけないのか」
フレーズを作る上で推敲する時間を長くとった作品だと思います。
せっかくなので一曲ずつギターの演奏についてコメントしていきます。
1.Tear your Temple
⇨全編手癖みたいな感じですが結局その方が収まりが良かったりはします。
一切ローコードを鳴らさないのはポリシーです。
最後のギターソロは残念ながらチョーキングで上がりきっていない部分があります。
2.Wrong?
⇨これはデモのモチーフ曲みたいなのを聴きながら「こんな感じか」
と固めていった記憶があります。これと言って語ることがない。
3.Dreams Come True
⇨サビのフレーズは一部歌メロと不協和な部分があり、
エンジニアさんに指摘を受け、自分も理解はしていたのですが、
響き的にこのままの方ががいいとセルフジャッジして弾いてます。
4Can I touch your heart?
⇨ギターよりもストリングスの打ち込みに労力を掛けた記憶があります。
サビのコードから派生させたような複音系のフレーズは自分がかなり好んで使いますが、
こういうフレーズの作り方は意外と9mmの滝さんから受けた影響が多いかもと思います。
5.Sense of Wonder
⇨自分が曲を作る時に心掛けるのは3分以内に収めることです。
なんとなく3分以外に収まってると安心します。理由はわかりません。
イントロから導かれて一曲できた感じはあります。ワンダー
6.Good Vives
⇨デモを聴いた時すごいフーファイを感じた曲。理由は不明。
でもデイヴグロールが歌ってる感じで脳内再生された。
ので脳内クりスシフレットと脳内パットスメアを召喚したつもりです。
7.My Summer
⇨これは全編でかなり良い仕事をしているかもしれません。
弾いても楽しく、そしてゆったりの割に高難易度の曲です。
8.Rolling Thunder Road
⇨リズムセクションのドライブ感に任せて乗っかって。
ローリング感は出せてるでしょうか。
9.Mad Bone Conduction
⇨特に語ることがありません。
10.Stardust
⇨デモで長尺な間奏が入ってるとそこをどうまとめようかを考えるのですが、
もともとこういうギターソロありきだったんじゃないか?みたいに綺麗にハマった記憶。
先日自分が師事しているミュージシャンの方に今作の数曲を聴いてもらった際、
「テクニカルではなくても、多彩で気が利いてる。いつもただでは終わらないギターを考えてくる。」
と褒めていただき、大変うれしかった。
もうそれだけでリターンがあったかもしれません。
思いついたアイデアはとりあえず取り込みまくった1stの頃から、
もう一段階踏み込んだアプローチが出来たんじゃないかと思います。
付け加えて技術的な部分というよりは、考え方の面で、今後の宿題をもらい、
その内容に100%同意したため、
今後はその部分を更に研ぎ澄ませて、バンドや曲作りにも還元できればと思います。
サウンド面では、今回リードギターの録音は、
最近のライブのメイン機で使用している、
スクワイアのスーパーソニックを全曲で使用しています。
一番のセールスポイントは、音に深みがないこと。
香りの華やかな純米大吟醸酒は単体では凄く満足できますが、
合わせる料理によっては若干くどくなりがちです。
あくまで食中酒として味わうなら、もうちょっと落ち着いた味わいの酒が合うかもしれません。
豚の角煮とかと合わせるなら、いっそのこと本醸造酒の方が良い場合もあるのです。
僕は一本良いギターが欲しいです。
ではまた。
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