Muddy Daysムラデです。2023年1月に我々の新曲”Can I touch your heart?”をストリーミングサービスでリリースしました。この曲について話したいと思う。
この曲を書いたのは2022年の4月ぐらいだったかな？俺がちょうど28才になって、周りの友達の状況が少しずつ変わってきたような気がしてた。20代後半〜30代前半は人生において重要な決断する事がたくさんあると思う。安定した収入が必要になったり、家族を持ったり、夢を諦める決断に迫られたり、いろんなプレッシャーが襲ってくる。より孤独と向き合うことになる。より歯を食いしばって生きていく事に消耗したり、逆に燃え尽きて無気力になったり、そんな状況をよく目にしてきた。気づいたらいつの間にかみんなステージから降りていたり、なんだかおかしな方向に進んでいったり、連絡すら取れなったり。俺にはきっとそれらをどうにかする事はできないけど、何か伝えたいと常日頃思っていた。俺は周りの苦しんでいる人達に現状を打破する解決策も出せないし、困難は結局自分自身で乗り越えざるを得ないものだと思ってる。でも、俺は俺の周りの大切な人達に何かできる事があればしてあげたいし、余計なお世話かもしれないけど、そばにいてあげたいな思う。そんな思いでこの曲を書いた。
大人になればなるほど、守るべきものがどんどん限定されていく。家族や恋人、実際のところその２つぐらいなんじゃないかと周りを見てて思う。物理的な距離が離れるほど、日々の生活に足を取られるほど、他人に対する気持ちも離れていく。これは仕方ない事だと思う。俺だって知り合い全員の事なんて実際いちいち気にかけてられない。そんな中で俺が大事にしたいと思ってるのは、本当にささやかな事。SNSとか見て、めでたい事があったらおめでとうとメッセージする。辛そうな様子が見てとれたら、大丈夫？と連絡してみる。本当にそれぐらいなささやかさが大事だと思う。1日の中でたった数分でもそいつの事を考えて、愛してると伝えてあげればいい。それが今の俺にとっても、みんなにとっても大事にしなきゃいけないことなんじゃないかなと思う。
Can I touch your heart?というタイトルは、利害や立場や地位やそんなん全部取っ払って、真にピュアな気持ちで大切な人にいつだって愛していると伝えたい。そんな思いでこのタイトルを付けた。シングルジャケットのアートワークは惜しくも2023年1月に解散してしまった親友のハードコアバンド、モアモアズのボーカル、コウが絵を描いてくれた。絵のテーマは土の愛だそう。空や海や花や炎ではなく土。それは植物が育む土壌であり、水の通り道であり、我々の足元を常に支えてくれている。どんな色もドッサリとおおらかに混ぜ合わせた豊かな茶色。冬の寒さに凍っても、掘り起こせば中はあたたかい。高く飛ぼうとしなくていい。美しく咲こうとしなくていい。泥臭く土臭く、今ここにある土で愛してほしい。というメッセージが込められているそう。コウ、本当にありがとう！
以下のURLから各ストリーミングサービスで聴くことができます。是非聴いてみて下さい！
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